組織活性化診断「Revital」

Story5「覚悟を持ったC社長」

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「良い会社にしていきたい。」

会議の冒頭で、C社長は落ち着いた声でそう言葉を発した。

以前にも、同じ言葉を何度も口にしていたことはあったが、今回は全く違う気持ちでその言葉を発していた。

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「前回は『ビジョンを考える』ということから少し脱線してしまいましたね。」

例のコンサルタントはそう話を始めた。

前回は、自分が持っていた「甘え」について指摘を受けた。

「ビジョンを考える」ということから確かに脱線してしまったが、非常に良かったと思う。

もし、指摘されないままビジョンを考えていたら、聞こえだけいい、フワフワとしたどこか他人事のようなビジョンになっていたのではないかと思う。

今は、なんというか少し気持ちが違っている。

自分が社長として物事を行っていく覚悟というか、必ずやり抜いていこうという気持ちが高まっている。

指摘を受けた後、一人で色々と自分の過去の言動を考えてみて、今回の良いとは言えない組織診断の結果となったことも腑に落ちた。

そういった事を話が纏まらないながらもコンサルタントに伝えた。

それを聞いたコンサルタントは熱っぽい口調で、

「C社長は『ビジョン』の本当の意味を理解されたのだと思います。未来のなりたい姿、あるべき姿とはうっかり誰かが持ってきてくれるようなものでもありません。

『できるかどうか分からないけど、こうなったらいいな~』というようなものでもなければ、それはビジョンではなく、妄想です。

『うちの会社はここに向かうんだ!』とトップが強い意志を持って旗を立てることが組織における『ビジョン』です。

そして、その旗こそが組織のメンバーの羅針盤となっていきます。」と答えた。

改めて考えると、会社という船の船長たる自分は、どこに向かうんだということは指し示していなかったと思う。

今の組織の現状もそういった事が原因だったのかもしれない。

「今の気持ちがあれば、C社長が思い描くあるべき姿、『ビジョン』がきっと見えてくると思います。改めて考え、思い描いていきましょう!」

そう話を切り出したコンサルタントと数か月にわたり様々なことを考え、話をした。

ビジョンを考えるという作業は、思った以上に困難であり、今までいかに自分がボンヤリとした考えだったのか改めて突きつけられるようであった。

しかし、色々と話をしていく中で、徐々にではあるが、この会社をどのようにしていきたいのか、自分はどんな姿になりたいのかが見えてきた。

そして、時間はかかったが、会社の羅針盤たる一つのビジョンが決まった。

このビジョンを基にしっかりと前を向いて、覚悟を持って取り組んでいきたいと思う。

「C社長、ここからが改めてのスタートですね。これから大変な事も沢山あるかもしれませんが、ビジョンの実現に向かって一つ一つ目の前のことに取り組んでいきましょう。」

「そこで一つ提案なのですが、来年の同じ時期に『組織活性化診断』をしてみてはいかがでしょうか。今、C社長がおっしゃった『良い会社にしたい。』という気持ちが組織にどう反映されたのかが分かると思います。数字に表れる分シビアですが、こうして覚悟を持ったC社長であれば、きっと良い目標になるかと思います。」

そう話の終わり際にコンサルタントは言ってきたので、

「上手い事、営業トークを挟んでくるなー。」とコンサルタントに向かって茶化しながら答えたが、確かに指標となる目標は必要だ。

「よし!来年の結果を楽しみしていてくれよ!」

そう自分に対しても鼓舞するように答えた。

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まずは、このビジョンたる旗を伝えなければならない。

きっと今までのこともあり、冷ややかな目があるかもしれない。

それでも、覚悟を持って伝え、行動で示していかなければならない。

これが最初の一歩だ。

そう胸に覚悟を決め、C社長は会議室のドアを開いた。

「良い会社にしていきたい。」

C社長は、落ち着いた声でそう言葉を発した。

※この物語はフィクションです。

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