組織活性化診断「Revital」

Story4「子供だったC社長」

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「うわあああぁ、恥ずかしい・・・。」

過去の自分の言動を思い出しながら、C社長は思わず漏らしてしまった。

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例のコンサルタントから、

「どうなりたいか?」という課題をもらって色々考えているのだが、

なんともしっくりいく答えが出てこない・・・。

しかし、このことをしっかり考えることは、これから先においてとても重要なことだと、本能的に感じている。

しかし、改めて考えてみるとなかなか難しい・・・。

しかし、考えれば考えるほど行き詰ってしまい、例のコンサルタントに相談することにしてみた。

「『どうなりたいか?』って改めて考えてみると、確かに難しいですよね。」

とコンサルタントは話し始めた。

「考える『きっかけ』としては、今感じている『不満』を基に考えてみると少しヒントがあるかもしれません。」

「C社長が今感じている不満って、どんなものがありますか?」と質問してきたので、

今更隠すこともないので、好き勝手なことをいう社員に対する不満や、経営の事を理解されない事の不満などを話した。

すると、少し考えて、悩ましそうな顔をしながら、

「少し『ビジョンを考える』ということとは一旦離れてしまいますが、重要な事なので少し話させてもらっても良いですか?」と言ってきた。

ん?何のことだ?とも思ったが、かなり真剣な顔つきで話してきたので、話を続けてくれるよう促した。

「C社長は『母子一体感』と『離別感』という言葉をご存知でしょうか?」と、A4用紙に二つの言葉を書き入れ聞いてきた。

んん?なんだ?聞いたこともない言葉だ。

「では、この『母子一体感』という言葉と『離別感』という言葉、双方にどんな印象を持ちますか?」とA4用紙に書かれた文字を指さしながら聞いてきた。

「うーん、『母子一体感』っていう言葉は、なんか温かくてホンワカした感じかな?

『離別感』っていう言葉の方は、なんだか冷たい印象だなぁ。寂しい感じというか。」

「そうですよね。大体の方はそのように答えられます。

実はこの言葉は心理学の用語なのですが、簡単に言うと、『母子一体感』というのは、無意識に持ってしまう『子供の心理状態』ことで、『離別感』というのは、意識的に持つ『大人の心理状態』のことを言います。」

「少し言いにくい事なのですが、C社長の今の心理状態は『母子一体感』に囚われている可能性があります。」

「これは、若手社員向けのE-leaning研修の資料なのですが、見ていただいてもよろしいですか?」

と、スマホを取り出して見せてきた。

その研修資料は物語形式になっており、A君とB君という2人の新入社員がある場面においてのそれぞれの考え方や行動について説明していくものであった。

→若手社員向けE-leaning研修資料サンプルはこちらからダウンロードできます。

その資料を見ていくうちに、あるフレーズにC社長はハッとした。

それは5歳の子供が「なんで分かってくれないの!」とわがままを言って、それを「はいはい。」と母親が聞いてあげているやり取りだった。

【なんで分かってくれないの!】

このフレーズ、今の自分も言っている・・・。

そして心の中でつぶやいた。

「これ、俺だ・・・。」

コンサルタントはこう続けた。

「資料を見ていただいても分かるかと思いますが『母子一体感』という意識は無意識に持ってしまうものなので、注意が必要です。

この意識の怖いところは、次第に『誰々が悪い』『何々のせい』といった【他責思考】になっていくことです。

そして、その他責思考は組織に伝染していき、様々な組織エラーを引き起こしていきます。

それを防ぐためにも、組織の方々以上にトップは特に『離別感』の意識を持つことが大事です。」

その日の夜、

もらった資料を眺めながら、今までの自分の意識や言動を改めて思い出してみた。

あぁ、俺子供だったんだな・・・。確かに言ってた、あいつが悪いとか、何々のせいとか・・・。

「うわあああぁ、恥ずかしい・・・。」

思わず漏らしてしまった。

しかし、自分の今までの言動に恥ずかしさを感じながらも、今後自分がどうなっていくべきか、ぼんやりとではあるがC社長には見えてきていた・・・。

※この物語はフィクションです。

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今回、C社長に考えてもらったのは、「母子一体感」と「離別感」という意識に関することです。

残念ながら、C社長は無意識のうちに「自分の考えていることは、相手は分かってくれて当たり前」という「母子一体感」の意識を持っていました。

そして、この意識がC社長を取り巻く様々な事柄に影響を与えていたと推測できます。

母子一体感とは、「甘え」であり「依存」です。

※「母子一体感」の感情を幼少期に十分得ていると、大人になった際に「離別感」を持ちやすいと言われています。

その意識は組織内に様々なエラーを生み出していきます。

逆説的に聞こえるかもしれませんが「相手と自分は違う存在である」という「離別感」の意識を持つことで初めて、相手のことを尊重し、自分も相手と違って良いと思うことができます。

そして、事実にフォーカスして、自分と相手の気持ち・考えを両方大事にできるようになってくるのです。

今回C社長に紹介したE-leaning資料にご興味がある方は、

→若手社員向けE-leaning研修資料サンプルはこちらからダウンロードできます。

→Story5「覚悟を持ったC社長」



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